歴史
小樽市漁業協同組合は、漁業を取り巻く環境が大きく変化する時代の中を、基本理念である自主・自立、相互扶助、大同団結の精神を基に歩んできました。
漁業の振興、経済的・社会的地位を築いてきた小樽市漁業協同組合のあゆみをご紹介いたします。
1949
8月
水産業協同組合法制定により小樽市漁業協同組合結成
第一回理事会で組合長理事村田為吉、常務理事北川清次郎、草島政二郎を互選、村田為吉初代組合長理事に就任
1950
7月
北海道知事より魚卸売市場開設許可を受け卸売業務を行う
1951
1月
教育情報誌「組合通信」創刊
1953
6月
製氷冷凍工場(2階事務所併設)の建設に着手
12月
竣工、操業開始
1954
1月
北海道知事より魚卸売市場高島分場の卸売許可を受け卸売業務を行う
10月
組合創立5周年式を挙行、記念誌を発刊
1955
本道初の試み、コンクリートブロックによる魚礁を朝里・祝津沖合に建設
1957
7月
組合旗制定
10月
婦人部会結成
1959
9月
組合創立10周年記念式を挙行、記念誌を発刊
1961
7月
病気療養中の組合長理事村田為吉死去、組合葬を行う
1962
9月
組合長理事草島政二郎、常務理事岡田定一を互選、草島政二郎二代目組合長に就任
10月
青年部会結成
1964
9月
組合創立15周年記念式を挙行
1965
4月
魚卸売市場の一部増改築施工(10月完工)
1966
11月
小樽市忍路漁業協同組合と合併
合併による組合員数は898人(正組合員634人、準組合員264人)
1967
魚卸売市場の取扱高が20億2,600万円と組合創立以来最高の業績
1968
4月
病気療養中の専務理事岡田定一死去、組合葬を行う
1969
祝津漁港が国の第4次漁港整備計画に採択され、修築工事として整備拡大に着工
9月
創立20周年記念式を挙行、記念誌を発刊
1971
弁天島沖合にコンクリートブロックによる約24,000㎡の漁場造成
9月
組合長理事北川保、常務理事貝塚清一を互選、北川保三代目組合長に就任
1972
組合員共済会を発足
1974
魚卸売市場(手宮・高島分場含む)の取扱高が55億2,800万円と市場開設以来最高の取扱実績
1977
7月
200海里海洋漁業政策により、漁業専管水域200海里法案を可決、施行
1978
4月
小樽市公設水産地方卸売市場が開場、当組合も卸売業務を開始
10月
祝津漁港完成
1979
4月
日本海エビ篭大型船による日ソ共同事業が締結、当組合所属船4隻がソ連海域に出漁
祝津沖において初のホタテ貝の天然採苗・中間育成の試験事業に着手
高島漁港区背後地に国・道の補助を受け製氷・冷凍冷蔵及び貯氷庫を建設
魚卸売市場(公設水産市場含む)の取扱高が90億4,600万円と市場開設以来最高の取扱実績
1980
4月
組合創立30周年並びに冷蔵庫竣工記念式典を盛大に挙行、記念誌を発刊
1981
祝津・塩谷の漁業者17名が日本海側先進地、苫前・羽幌のホタテ貝養殖地帯を研修視察
1982
4月
トド被害駆除対策で小樽市とカレイ刺網漁業者との話し合い
1983
塩谷漁港が修築事業として採択され全面的改修に着工
9月
組合長理事赤石忠夫を互選、四代目組合長に就任
1985
朝里地区の定置網に数十年ぶりに大群の春ニシン、浜に活気がよみがえる
1986
日ソ・日米の漁業規制の強化に伴い沖合底曳船が減船され、大型漁船漁業は壊滅的な状況に
1989
輸入水産物の増加に伴いサンマ・秋サケ・イカ・ホタテなどの価格大暴落
1990
沿岸漁場整備開発事業により、大規模なウニの養殖場造成のため囲い礁90基を設置、ウニ資源の増大を図る
民間ベースでの日ロエビ篭共同事業が再開、当組合所属船3隻が間宮海峡に向け出漁
1991
貯金会計機から全道漁協オンライン・システムに移行
スケトウタラ・ホッケ・カレイ類の魚価の高騰と、日ロ共同事業によるエビ篭漁船の水揚げ増加により、市場開設以来の94億5,470万円の取扱実績
1993
塩谷漁港が竣工し、当地域の漁業生産基盤が確立
老朽化した銭函集会所を改修、漁村センター及び荷さばき施設を建設
1995
代表理事組合長成田安治を互選、五代目組合長に就任
10月
新市場兼総合事務所竣工に伴う修祓式、新築落成祝賀会を開催
1998
5月10日役員総辞職に伴う総改選が行われ、5月27日第13回理事会にて代表理事組合長新田衛を互選、前組合長成田安治退任、新田衛第6代組合長に就任
2000
ほたて貝養殖漁業部会では昭和57年開始から成貝を主に生産していたが、この年より稚貝を主として生産をスタート
2003
ニシン稚魚放流開始
2004
沿岸漁業漁村振興構造改善事業により祝津地区に水産廃棄物等処理施設(ほたて洗浄施設)が完成
老朽化した手宮・高島地区集会所を新築
2006
老朽化した忍路地区集会所を新築
2007
浜の改革推進事業により台風被害にあった、ほたて施設を復旧
3月31日開催の理事会で代表理事組合長岩木剛を互選、前組合長新田衛退任・岩木剛第七代組合長に就任
2008
しゃこの知名度とブランド化を目指して第1回小樽しゃこ祭りを開催
2011
冷蔵庫・付加価値施設完成
2013
平成25年12月6日組合役員総辞職により、1月5日総改選、同日緊急理事会にて代表理事組合長に嶋秀樹、専務理事に新川正己を互選、前組合長の岩木剛が退任。嶋秀樹が第八代組合長に就任し新しい組合執行体制となる
2014
前年度決算においては、大型経営体の廃業、内在していた不良債権及び未計上の引当金を処理した結果、組合設立以来最悪の損失となる。抜本的な事業見直し、管理費節減に取り組む。10カ年長期経営改善計画(平成26~平成35)を策定し、組合員に理解と協力を求めた。
組合再建の初年度、計画を達成。引き続き基本方針を踏襲し、黒字体質を継続できる組織確立を目指すとともに、経営の透明化、迅速な情報開示により組織強化を図る
2016
磯漁業部会の協力のもと、ナマコ種苗生産、中間育成試験で生産した稚ナマコの放流試験を開始
国費導入によるトド強化網の試験事業、競争力強化事業による船外機等機器導入及び漁船リース事業に取り組む
2017
輸出取扱増等から、ほたて貝養殖漁業は稚貝(半成貝を含む)生産高の数量で2,492トン、金額で10億.3,500万円と過去最高の水揚げとなる
2018
色内総合事務所屋上老朽化により屋上防水改修工事を行う
2020
令和元年度決算において、事業計画の達成及び経費削減に努め6年連続単年度黒字達成
ボイラー設備老朽化により、色内総合事務所に冷暖房空調設備を導入